みみ・はな・のどのこのような病気や症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
9割以上が鼻腔から耳管を介しての感染により起こります。(耳に水が入ったからといってなるわけではありません)
軽症の場合、抗菌薬を投与しなくても治ります。3日以上経過しても治らない、中等症以上、再発を繰り返す場合は起炎菌を想定し抗菌薬を投与します。近年の薬剤耐性菌の増加を考慮し、小児急性中耳炎診療ガイドラインに基づいて適切な用量(増量投与)を設定します。
鼓膜切開はむやみにやるものではありませんが、高熱の原因や強い痛みなど適応をしぼってどうしても必要な場合に行います。鼓膜を切るからといって聞こえなくなるということはありません。
綿棒、耳かきによる外耳道皮膚の損傷が契機となって起こることが多いです。慢性の経過では、湿疹によるかゆみにより触る機会が増え、その結果さらに皮膚の損傷を起こし更なるかゆみ、違和感を起こすという悪循環を生じます。
そもそも外耳道の皮膚は外に向かって動いており、入り口から鼓膜までの3分の1のところで骨部外耳道から軟骨部外耳道に皮膚の層が変わります。この時に運ばれてきた耳垢がはがれ、咀嚼、頭部運動などにより外に落ちるという生理的な排泄機能があります。そのため触りすぎるとかえって奥の方でたまりやすくなります。また耳垢は外耳道内を酸性にすることで感染を予防する働きがあります。
外耳道の形、湿性耳垢(人口の10〜20%)など定期的に耳そうじが必要になる場合もありますが、ほとんどの場合、1〜2年触らなくてもすぐに難聴になるということはありません。
耳鳴りの原因は、内耳障害(難聴)により神経からの放電が増えることによる、または内耳障害により脳への信号が途絶えることで神経を抑制する力が低下し、中枢聴覚路の過剰興奮によるなどの説があります。
耳鳴りのつらさは本人にしか分からないと思います。当院では質問用紙を準備し、苦痛度、抑うつ傾向の程度などを評価し、内服(漢方薬、ビタミン剤)、TRT療法(カウンセリング+音響療法)などにより苦痛の軽減を計っていきたいと思います。
耳の症状 |
耳が痛い、耳から膿(うみ)が出る、聞こえにくい、耳鳴りや音がする、 |
耳の病気 |
外耳炎、中耳炎、難聴、耳管狭窄症、耳管開放症、耳あか、メニエール病、 |
※補聴器のご相談なども、お気軽にご来院ください。
鼻腔からつながる空洞を副鼻腔といい、空気の加温、加湿、声の共鳴などの働きがあります。
かぜ、アレルギー性鼻炎などにより粘膜が腫脹すると、副鼻腔の換気が悪くなり、ウィルス、細菌などの感染が治りにくくなります。その結果更なる粘膜の腫脹(鼻づまり)、膿性鼻漏をきたします。
真菌(カビ)、腫瘍が原因となることがあり、レントゲン、CTによるチェックが必要となる場合もあります。
鼻腔内に侵入した異物(細菌、ウィルス含む)は粘膜の線毛によりのどに運ばれ、嚥下され、胃酸で殺菌されます。副鼻腔炎の経過中、粘調なハナ水がのどに垂れるようにたまることがありますが(後鼻漏)、これは鼻腔、副鼻腔内の異物を排出する生理的な働きによります。
子供の場合、免疫力が未熟、鼻腔がせまく換気が悪くなりやすい、集団保育による感染の機会、アレルギーなど治りにくい要因が重なると、2-3ヶ月通院が必要になる場合があります。その場合も自宅での鼻洗浄(生理食塩水の点鼻、鼻汁吸引)を行ってもらい、くすり、通院回数を減らすように努めています。
スギ花粉エキスを繰り返し舌下投与することによりアレルギーが起きないように体を慣らしていく治療です。3年間継続することで70%前後の有効率が報告されています。
●対象
12〜65歳でスギ花粉症が確定している方(ほかのアレルゲンに高度に感作されている場合は安全性が確立されていないため、投与はできません。)
最低2年間は毎日続ける必要があります。そこで効果が認められる場合さらに2-3年治療を継続することでより高い効果が期待できます。また1か月に1度(発売後1年間は2週間に1度)は受診していただく必要があります。また花粉飛散期には投与開始できないため、11月末までに治療を開始する必要があります。(12月から5月までは副作用が強く出る可能性が高いため、原則治療を始めることはできません)
●治療ができない方
●主な副作用
口内炎、舌下腫脹、咽喉頭掻痒感、口腔内腫脹、耳そう痒感、頭痛等
●重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(約4500名を対象とした調査でアナフィラキシーの報告はありませんでした)
鼻の症状 |
鼻が痛い、頬が痛い、鼻水・鼻血が出る、匂いがよく分からない、 |
鼻の病気 |
アレルギー性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎(ちくのう)、鼻ポリープ、 |
7時間の睡眠中に30回以上の睡眠時無呼吸(睡眠中の10秒以上の気流停止)が観察され、かつnon-REM睡眠期に反復して認められることと定義されています。
この定義にあてはまらない場合でも、睡眠中に繰り返される短時間の覚醒、間欠的な低酸素血症が無自覚に繰り返されることで、全身の様々な疾患の原因となります。
いびきを含めた睡眠時呼吸異常の全てを、睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing;SDB)として診断治療していくことの重要性が近年指摘されています。
症状としては、日中の眠気、睡眠中の頻回の覚醒、日中の倦怠感、集中力の欠如、性格の変化(短気、うつ状態)などがあります。その結果、高血圧、心血管障害、脳血管障害、糖尿病、高脂血症、ED、逆流性食道炎などを発症することがあります。
睡眠の質の低下は生命の危険(未治療の場合死亡率は確実に上がります)のみならず、睡眠による疲労回復が十分でないと仕事にも悪影響が出るでしょうし、ひいては家族の幸せにも影響する重大な問題です。
その発見のために問診票とともに主観的な症状の聴取をします。その後簡易型PSG検査をします。その結果必要に応じて終夜睡眠ポリソムノグラフィー(polysomnography;PSG)を施行し治療の適応を決めます。
n-CPAP(鼻マスクから空気を送りその圧力で気道を拡大させ無呼吸を予防する)、減量、口腔内装置の作成(下顎を前方に移動させ間接的に舌を前方に誘導して気道を拡大するもの)、手術(口蓋扁桃摘出術、鼻内視鏡手術など)等の治療があります。
のどの症状 |
のどが痛い、咳が出る、うまく飲み込めない、味が分からない、 |
のどの病気 |
咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎、声帯ポリープ、声帯麻痺、咽頭腫瘍、 |
当院では最新の医療機器・検査設備を導入し、患者の皆さまにより正確な治療を提供いたします。
●エコー(超音波診断装置) |
●ネブライザー(吸入器) |
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●鼓膜マッサージ器 |
●顕微鏡 |
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●電子カルテ |
●全自動血球計数器(左)・CRP測定器 | |
●CR(デジタルレントゲン装置) |
●電子ファイバースコープ | |
●オートクレープ(高圧蒸気滅菌器) |
院内は車椅子でご来院の方でもご不自由なく、診察室まで直接お入り頂けますようにバリアフリー設計になっております。安心してお越しください。
●受付とギャラリースペース |
●待合室 |
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●待合室 |
●中待合室 |
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●隔離待合室 |
●診察室 |
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●聴力検査室 |
●吸入コーナー |
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●レントゲン室 |
●処置室 |
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●キッズコーナー |
●トイレ・洗面 |